私たちは現代社会において過剰なまでに溢れている
物や情報の中で生きています。
しかしながらそれが本当に幸せなことなのでしょうか？
もっと丁寧に生きていくことが、これからは求められて
いる様な気がしてなりません。

イタリアで始まったこの運動ですが、日本でも
古来から地域の風土に適した産物や
自然な郷土・伝統料理が食されてきました。

現実はインスタント・冷凍食品など流通や
販売の効率化が進み、食の画一化が進む一方で
『生産の場』から『食事の場』にいたる
道筋が見えにくくなっています。

自分達の食・生活をしっかりと見つめ直し、歴史と文化に
裏づけされた食文化を進めていくことが求められるべきです。
高価な食材や美食だけを追い求めるのではなく、
身体が喜ぶような慈悲深さや優しさを込めた料理を
提供することも料理人の仕事です。

そのためにも生産者の顔が見える信頼感・安心感を
届けることも務めであるとも感じております。

食材に宿る命の大切さと感謝の念を食材の最高な状態で
提供するためにも『てんぷら膳』では
仕込み、調理には時間をかけて取り組んでおります。